No.02 日本人の食性
私は群馬県猿ヶ京で旅館を経営しています.そこにはコートが7面あり、近所の田舎の子供達を集めて、コーチを東京から呼んで硬式テニスを始めました.
娘は四歳からテニスを始めました.
テニスに夢中になったきっかけは、テニスプロの九鬼さんが苗場プリンスの帰りによって、テニスを教えていただいた時、私は九鬼さんに「この中で才能のある子がいますか」と2人になった時に聞いたんです.年齢も高く、上手な子がいたんですが、偶然にも私の娘を指名したんです.以来、そのことが頭から離れず、夢中でテニスを教えてきました.その甲斐あって、11月〜3月まで雪が降る所からインターハイ優勝、プロテニスプレーヤーの夢を果たしました.
しかし、娘が年頃になった時、突然「お父さんはいらないよ」と娘に捨てられてしまいました.とてもショックでした.子供を育てた方なら経験があると思います.親離れ、子離れはいつか来ると思っていましたが、こんなに早く、しかも突然訪れると思ってもいませんでした.
今まで一緒に過ごしていた多くの時間があいてしまい、時間を埋めるのに苦労しました.そこで「何とか娘にしがみつく方法はないか」と考えた結果、サプリメントを娘に飲ませて、故障しないからだ、試合で疲れない身体にしようと考え、サプリメントを作りました.そのサプリの名前には「革命」がついています.当時「●●革命」が流行りましたので、これからのスポーツ界に革命を起こすつもりで名前を付けました.
結果的に、商品を作ったことは正解でした.娘は19歳の時に肩が上がらなくなって、サーブが打てなくなりました.
「グルコサミン」と言う物質で私が作った「関節革命」がありますが、これが役に立ったのです.
そんなに効果があるのなら、みんなに紹介したらどうかと言うことになり、全国に売り始めました.沢山のプロやトップアスリートにあい、その人達のために作ってきましたが、サプリメントを作れば作るほど、サプリメントの原料がトマト、苦瓜、キクイモ、ブドウ、カニの甲羅だったり、だいたいが食事の素材だということに気が付き、「サプリメントありき」ではないのではないかと不思議な思いにかられ、食事の重要性にぶち当たりました.食生活の改善なくして、サプリメントはないなと思うようになりました.
まずは「食事ありき」.
食事が本当に大切だと言うことに気が付きました.そこで「日本人の食性とは何か」を勉強することにしたのです.
「食事で人間は変わると思いますか?――たとえば、性格、凶暴になり人に怪我をさせたり、成長が止まったり、勉強が出来なくなったり、スポーツが上手にならなかったり、すぐ故障したり.どうですか.」
――――――――その通り、食事で人間も動物も変わります.
動物も人間も食事の内容で、性格も身体の成長も能力も変わります.それほど食事は大切です.
いたるところに設置してある自動販売機の飲み物ですが、ある時岩手大学で実験を試みました.内容はラットに清涼飲料水の水分を除き粉末にして、摂取させるというもの.結果、ラットは物凄く凶暴になり噛み付いたり、暴れたりすると報告しています.
最近、テレビで「子供の虐待」が報道されていますが、私は食事が原因だと考えています.「マンガン」が欠けているのでしょう.身体から「マンガン」が不足すると、愛情が消え、凶暴になります.
乳牛はマンガン不足になると搾乳させません.お乳に搾乳機をはめようとすると物凄く怒ります.人間も同じです.お母さんの愛情不足で、幼児虐待があるとすれば、マンガン不足かもしれません。加工食品には、マンガンが十分含まれているとは限りません.
また、ス−パーマーケットの食材をラットに食べさせていると「必ず太る」という実験も岩手大学で報告されています.
「必ず太る」原因の1つに、「製粉技術の向上」があります.日本の食性活が「粒食」から「粉食」に変わったこと.製粉技術が「微粒子」を実現し、食材を加工しています.そのため、消化が早く、吸収も早くなります.吸収が早ければ、その糖質や脂質、タンパク質を早く処理しなければならなくなります.
さらに、スーパーマーケットの食材は全体の形が見えない食材が多く、ほとんどがエネルギー源ばかりが並んでいます.
食べ物には、太る物質と痩せる物質が必ず入っています.痩せる物質を取り除いて製品化していますから、食べれば必ず「太り」ます.
その分、ダイエットサプリメントが売れるわけです.
糖質を摂ると、膵臓から「インスリン」が急激に、多量に分泌されます.一気に吸収された「糖質」をインスリンが処理しなくてはなりません.それが毎日続いたらどうなると思いますか.膵臓は疲れ果て、インスリンを分泌しなくなります.その結果、血糖値を高め、ついには「糖尿病」になってしまいます.
また血液がどろどろになれば血圧は上がります.「高血圧」が心配になります.
最近は、子供も「糖尿病・高血圧」になるのがお解りいただけましたか.かわいいお子さんを健全に育てるには、お母さんは食材をよく考えて料理することが大切です。
さらに、飽食時代と言われる今日、生まれてくる子供の数も歴史上かつて無かったほど少なくなり、その一方で排卵誘発、人工授精の子供の割合が増えている.実に不自然な形で妊娠し、最も重要な母乳さえも出なくなっている母親がいます.
生まれてきた子供もアレルギーで悩んでいます.
日本の女性は、閉経後の「骨粗鬆症」に悩んでおります.カルシウム不足が原因だと言う事で、「牛乳を飲め」と勧められます.昔のヒトは何から「カルシウム」を摂取していたのでしょうか.牛乳ではなく「海藻」からです.日本人のミネラルは「海藻」「小魚」から摂取していました.
この原因は、「日本人の食性」、つまり、日本人に合った食べ物を食べていない事が原因だと思います.そして、製粉技術の向上が消化・吸収に影響を与えていると考えます.食品添加物も影響が大きいでしょう.
お米を真っ白くしたり、砂糖を真っ白くしたり、塩を真っ白くしたり、小麦粉を真っ白くしたり、すべて「白くなった食材」が我々の身体を蝕んでいます.
これは何が起きているのでしょうか.日本の食事を見直す必要があるのではないでしょうか.
★日本人にとっての食事とは、どんな食事なのかを考えてみたいと思います.
:食事を考えるために、「私たちの身体がどんな栄養素で作られているか.また、どんな栄養素が必要か」を考えて見れば、見えてくることがあると思います.
◎水分(H2O)
その水分の成分を考えてみると、細胞内はカリウム、細胞外はナトリウムが多く、その比率で、水の出入りをしています.
因みに、母親の胎内から生まれてきますが、母親が子供を育てる環境は、海水と同じ成分の羊水です.
人間は海水の成分が重要になります.
:海水は塩分が中心ですが、現在使用している「食塩」を考えてみてください.
食事を作るときに使う「食塩」は何を使用しています.
:皆さんに聞いてみる.天然の塩ですか、精製食塩ですか.
メチオニン・スレオニン・バリン・トリプトファン・フェニルアラニン・ロイシン・イソロイシン・リジン・ヒスチジン
:身体で作りづらいアミノ酸 − 条件付アミノ酸(準必須)
アルギニン、グルタミン
:身体で作れるアミノ酸 − 非必須アミノ酸
アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、チロシン、プロリン、セリン、システイン
オルニチン、シトルリン、タウリン
:アミノ酸にはそれぞれの効能がありますが、必須アミノ酸が基本になります.
:また、たんぱく質は体内に蓄積することが出来ません.たんぱく質は何故、蓄積できないのでしょうか。蓄積しなくても生きていけるということです。何故か。エネルギー源としては主役ではないからです。エネルギー源(グリコーゲン)が枯渇しないように、体たんぱく質を削ってエネルギー源を確保します。エネルギー源に使用するには、ビタミンB6、ミネラルが必要です。そのためには、ビタミン、ミネラルが豊富な素材を摂取することが大切です。毎日適量摂取すること.適量は体重の7割と同じ位と覚えておいてください.
最近、スポーツ選手の間で、筋肉には「プロテインを摂取すれば大丈夫」と神話が出来上がっていますが、ほんとうにそうでしょうか.
脂肪のときに話をしますが、びっくりする話があります.
たとえば、皆さんは「牛肉」と「豆腐」とではどちらが「高級」と感じますか.「牛肉」と答えた人は、何故、「牛肉」が「高級」だと思うのでしょうか.
栄養価が同じなら、牛乳+肝臓(レバー)=味噌汁 どちらを選びますか.
- 安全性が味噌と同等か
- 栄養価が味噌と同等か
- 嗜好が味噌汁と同等か
- 毎日の食事に使われるか
- 手やすく入手できるか
- 高価なものであってはならない
タンパク質の摂取量は、同じ20%です.脂肪は、牛肉が飽和脂肪酸、豆腐は不飽和脂肪酸.
これが、私達が教えられてきた「教育」です.
因みに、世界中でタンパク質を一番摂取している国は、「日本」です.
| 男子 | 女子 | |
| 日本 | 63g | 54g |
| アメリカ | 56g | 44g |
| アルゼンチン | 39g | 30g |
| カナダ | 56g | 41g |
| イギリス | エネルギーの10% | |
日本人よりタンパク質の摂取量が多い国は、ロシア、韓国、チェコスロバキア、ドイツで、日本より北の寒冷地域.寒冷地なので、動物性食生活が余儀なくされた.
- 日本人はそんなに多くのタンパク質を摂取しなければいけない人種ですか.
- 日本人はかつて何からタンパク質を摂取していたか.
〜動物性タンパク質以外から.豆類、穀物、イモ類、海藻類などから.
脂肪で気になることは、マーガリン(水素結合食品)です.
加工食品には、殆どが水素結合食品です.心臓疾患の原因です.
次に、牛肉、豚肉、鶏等の飼育に「ホルモン」が使われていることです.
運動せずに太らせるには「ホルモン注射」が必要です.卵も無排卵です.どんな温めても雛にはなりません.何故でしょうか.
◎脂肪
| @飽和脂肪酸 | 固体 | |
| A不飽和脂肪酸 | Ω9 オレイン酸 (液体1) | |
| Ω6 リノール酸 (液体2) | ||
| Ω3 リノレン酸 (液体3) | ||
| 徐々に液体化.不安定. | ||
| 動物性脂肪 | アラキドン酸 EPA、DHA、DPA | |
| 植物性脂肪 | α、γ リノレン酸 | |
| B必須脂肪酸 | Ω6、Ω3(動物性、植物性) |
昔の日本人は、必須脂肪酸のΩ6、Ω3が多い食事をしていた.動物性脂肪は余り摂取していなかった.
植物性Ω3はEPA、DHAを作ることが出来る.
脂肪の種類は中性脂肪(トリグリセリド)体脂肪、コレステロール、リン脂質.
必須脂肪酸が重要、特にΩ3が大切.元来、日本人は、植物性多価不飽和脂肪酸(Ω6、Ω3)は、充分に摂取できた.しかし、貧しかった日本人の生活で「白いご飯」を食べることがステータスになっていった.そのため、米に含まれているビタミンB群やミネラル、植物性不飽和脂肪酸(Ω3)が摂取しにくくなっていった.
「ぬかみそ」に手を突っ込んでいると、手がすべすべになったことを覚えている人が何人いますか.これは米に含まれている脂肪【Ω6・Ω3】が原因です.
漬物はスーパーで買ってきますか.
すこし、皆さんが驚く話をします.びっくりしますよ.
牛乳についてです。日本の栄養学は「ドイツ栄養学」をモデルにしています.ドイツでも牛乳と言えば、「カルシウム」と言う答えが返ってきます.
牛乳に含まれる「乳糖」=ラクトースは、β−ガラクト−スとβ−グルコースがβ−1・4結合したもので、哺乳類の乳汁中に存在します.
比率はそれぞれ人乳5〜7%、牛乳4〜5%です.
牛乳を摂取することは、良い事づくめです.
ところが、日本人は離乳期以後ラクターゼ(乳糖分解酵素)活性が急速に低下するため、牛乳を飲んでも「カルシウム」は吸収されません.むしろ、排泄が促進されてしまいます.ラクターゼを分泌できないため、ラクト−ス(乳糖)をグルコースとガラクト−スに分解できないのです.
ラクターゼを分泌できるのは、北ヨーロッパや砂漠の周辺に住み、古くから乳類飲用の習慣のある人々に限られ、日本人を含む世界の大多数の人々は、乳児期を除いて「ラクターゼ」を分泌できない.そのため、乳糖を分解できない.下痢や腹痛を起こすのはそのためです.
つまり、「牛乳のカルシウム」は日本人には不向きなのです.
さらに、チーズや醗酵乳食品(ヨーグルト)はほとんどラクト−スを含まないので、日本人でも消化できますが、全乳、ホエー(乳清)は「ラクト−ス」を含むので、消化・吸収は難しいです.
脱脂粉乳で作られたヨーグルトの場合、脱脂粉乳と乳酸菌を混ぜて醗酵させるだけでヨーグルトになります.乳酸菌が体内での消化酵素の働きを代行する形になるからです.醗酵と培養の過程で蛋白質が変性するため、アレルギーを起こす可能性が低くなります.
しかし、チーズや醗酵乳食品(普通のヨーグルトなど)は、2糖類である「ラクターゼ」が分解され、グルコースとガラクト−スになっており、日本人も「カルシウム」の吸収はされますが、ガラクトキナーゼなど、ガラクト−スをグルコースに処理する酵素活性(ガラクトキナーゼ)が低いため、吸収されたガラクト−スが「白内障」の原因になっていることを、皆さんは知っていますか.
白内障は水晶体が濁る病気です.加齢白内障は「原因不明」ということですが、牛乳やチーズ、醗酵乳食品(ヨーグルト、ソフトクリーム、アイスクリームなど)が、血流に乗って眼の水晶体に集まり白内障を起こす要因になります.
これから、高齢化社会に進みますが、「白内障は」増えることと思います.最近、若年性白内障患者も増えているとの事ですから、注意が必要です.
:「プロテイン」がスポーツ選手にはやっていますが、「ホエー」を毎日ガバガバ摂取して大丈夫でしょうか.心配です.「プロテイン」を摂取するなら、「植物性」でしょう.
:皆さんは、美味しさと引き換えに「白内障」の予備軍になったのでは、「何のための食生活か」わからなくなります.
*牛乳には危険がいっぱい − 医学博士 フランク・オスキー牛乳は1gに約1200mg含有.牛乳はリンが多くカルシウムと結合し、吸収を妨げる.(リン1:カルシウム2の比率以下が望ましい、1:3.1:4).しかし、現在の食生活は加工食品が多く、ほとんどの食材に「リン」が配合されている.昔の日本人はカルシウムが1日300mg程度しか摂取していない.母乳には1gに月300mg程度含有.
カルシウム摂取量は、スペイン308mg、ブラジル205mg、台湾人13mg、ガーナ8mg.しかし、これらの人達は歯がないわけでも、骨折を繰り返して寝たきりになってるわけでもない.
*ブロッコリー、キャベツ、かぶ、野菜類、インゲン豆、大豆、小麦粉、イワシ、鮭、牡蠣、海藻類、アーモンドなどに含有
牛乳には1gあたり鉄が1mg以下しか含まれていない.
牛乳から鉄を吸収するには24gも飲まなければならない
鉄は牛乳の他の成分と結合しているため、腸管から吸収しにくい
子供の「イライラ」「無気力」「注意力散漫」の原因
:消火器症状を引起す
:リウマチ性関節炎に密接な関係
:アレルギー体質の原因になる
:アテローム硬化、心筋梗塞、脳梗塞、筋梗塞、ガンのリスクが高まる
:にきび、虫歯、虫垂炎の原因になる
牛乳に混入している「プロゲステロン」(黄体ホルモン)が関係.
乳汁を分泌する牛の8割が妊娠している.そのため、絶えずホルモンを分泌している.乳房炎の予防のため、「ペニシリン」を注射.ペニシリンアレルギーが起きる.
:子供が慢性疲労に陥りやすい
:赤ちゃんが病気にかかりやくい − 発疹、嘔吐、下痢、喘息、鼻づまり
子供は牛乳を飲むのが早ければ早いほど、アレルギーを起こしやすい
牛乳が乳児の胃腸の出血を引起す
:「日本人の食生活(食性)は何なのか」、皆さんわかりますか.
また、「マーガリン」が、心臓病疾患の原因になっています.動脈硬化【脳梗塞、心筋梗塞、筋梗塞】は、動物性の飽和脂肪酸が原因です.
炭水化物面白い話があります.
日本民族の生活実績の評価として、ドイツの医師エルウィン・ベルツが、1876年(明治9年)官立東京医学校(後の東京大学医学部)の教師になり、日本人観察の記録「ベルツの日記」に人力車夫の実験が記録されている.
当時、東京から日光に行くのに鉄道が無かった.そこで、110kmの道を馬で走った時は、馬を6回取り替えて14時間かかった.
同じ道を54kgの男子を乗せた人力車が、車夫一人で14時間半で走ったのには驚いた.そこで、「中外医事新報」に紹介された22歳と25歳の2人の車夫を雇って、毎日80kgの人を乗せた人力車で一日40kmの道のりを走らせ、3週間の間、彼らの食生活の調査をした.
食事は日常彼らが食べていた、米、大麦、ジャガイモ、栗、百合根などで、脂肪含量はフォイトの半分以下、蛋白質は60%〜80%で炭水化物が非常に多かった.2週間後の体重測定の結果、体重が増えていた.そこで、当時、ミュンヘン大学教授のドイツ栄養学者カール・フォン・フォイトが唱えた「高タンパク・高脂質・抵糖質」に従った食事(肉類を加え、蛋白質で炭水化物の一部を補う試み)をさせたところ、疲労が激しくて走れなくなった.
そこで、3日で止めて、もとの食事「高炭水化物・低脂質・低タンパク質」にもどしたら、再び走れるようになったのでした.さらに、それを続けていくと、身体が大きくなっていきました.
さらに、ドイツ医師ベルツが驚いたことは、「日本人は小柄だけれど、これほど体力がある民族は見たことがない.女性に於いては、母乳が出る民族は見たことがない」と書いています.
日本人の植物性の食物が、すばらしい能力を発揮させることを述べています.
時代劇を見ると合戦の場面では、馬に乗った大将の後を、足軽が走って追いかけていますが、当時の馬、当時の足軽の体力では、それは充分可能なことであったと考えられます.
日本人が健康で、持久力に富み、長距離を走った場合に「馬よりも速い」と日本にきた外国人達は感心しています.
日本人が取り入れた栄養学は、ベルリンの北緯52度、ミュンヘンの48度あたりの「北緯50度の栄養学」であり、日本は「北緯35度」ですから、大幅に自然環境が違います.東京はアフリカのチュニジアのチュニス、北端はイタリアのベネチアあたりです.北ヨーロッパと日本では食べ物が大幅の違います.
もう一方でこんな話があります.
日露戦争で日本陸軍はかなり苦戦しました.その大きな原因に戦死者や負傷者の数よりのビタミンB1欠乏による脚気患者の数が非常に多かったのです.
当時の陸軍は、軍医森林太郎(森鴎外)が推奨した、米を主食とする「兵食」を採用しました.
明治時代は軍隊に入隊すると「白い米」が食べられると宣伝され、軍人になった日本人も多かったのです.
結果、明治の軍人は「脚気」に苦しめられることになります.これは、陸軍軍医森鴎外と海軍軍医高木兼寛の話が有名です.脚気は、森はウイルス説、高木は栄養説で対立し、海軍軍医の高木は、兵隊に玄米・麦や野菜を食べさせて、脚気を克服し、陸軍軍医の森は、従来どおり白米を食べさせて、脚気に苦しんだと言う話です.
高木兼寛は「従来の日本食」が日本人の食事に必要不可欠と考えたのです.
以上の話から、見えてくることがあります.
昔の人は「玄米」を食べていたので、「脚気」にはなりませんでした.モミの下にはミネラル、ビタミンが豊富で、おかずがいらないほど栄養があります.
昔は、手前に箸、右に具だくさんの味噌汁、左に玄米食、その向こうにおかず、漬物がありました.
今の食卓はどんな風でしょうか.
まず、「玄米」を頭に入れてください.玄米の変わりに「五穀米」でも良いと思います.
しかし、今の食事は「白米」です.玄米の栄養分を捨てて、「胚乳」だけを食べています.そこで、玄米の「ぬか」に含まれている栄養分を「おかず」で摂らなければなりません.「おかず」の種類が重要です.
体内の炭水化物について◎炭水化物
但し、限界がある.筋肉250g、肝臓100g、血中2g.
時間にして、90分.
グリコーゲンを一番消費するのが「脳」である.一日120g必要.
スポーツではグリコーゲンの蓄積の仕方が一番重要.
体内で作ることが出来ないため.
このように、「炭水化物には時間に限界がある」ということを知っている動物がいます.熊です.
熊の冬眠のお話をします.
熊は冬眠の前に、食べ物をたくさん食べて体内に脂肪を蓄積します.脂肪で丸々と太った熊は冬眠に備えて、「あること」をします.あることとは?
冬眠に備えて、熊は4つの手足に「蜂蜜をべったりと塗りつけて」冬眠に入ります.3ヶ月以上冬眠しますから、この蜂蜜を手足に塗ることは生死に関わる問題です.
熊は糖質を体内で蓄えられる量を知っているのです.脂肪は糖質が無ければ燃焼しません.そのことを知っているのです.体内の糖質がなくなると、手足に塗った蜂蜜をぺろりとなめて、脂肪を燃焼させます.手足の蜂蜜をぺろりぺろりと舐めながら、冬を過ごします.そして、春を迎えるのです.
つまり、体内の糖質が脂肪を燃焼させることを知っているのです.我々人間より賢いかも知れません.
これで、お解りいただけたかと思います.日本人の食性は、「炭水化物」中心だと言うことです.つまり、「米(穀類)を食べる人種」それも「白くない米」を食べるのが一番日本人に合っていると言うことです.
ご飯・味噌汁を今より2〜3倍食べること.おかずは少なくて良い.
おかずを食べなければいけない条件は、お米を白くしたため、お米の栄養素が摂取しにくいため、おかずに頼らざるをえない.
最近、「慢性疲労症候群」・「肩こり」・「頭痛」に悩まされている日本人に、騙されたと思って、昔の日本人の食事をしてもらいました.2週間の約束で、シブシブはじめた食事ですが、2週間経たないうちに、症状がなくなりました.
時々は、違う食事を楽しむのもいいと思いますが、日々の食生活は、昔の日本食を基本に考えてはいかがでしょうか.
消化酵素も、炭水化物の消化酵素は、唾液の中の「アミラーゼ」と膵臓からの「アミラーゼ」と2箇所から分泌します.
タンパク質も、胃で「ペプシン」、小腸で「プロテアーゼ」、膵臓で「トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ」と2箇所から分泌されます.
脂肪は、小腸で「リパーゼ」が分泌するだけです.脂肪より、炭水化物が必要です.
タンパク質は、炭水化物や脂肪のように体内で蓄積することが出来ませんから、常に補給が必要なため、消化酵素が多いのだと思います.
*三大栄養素は、エネルギー源と身体の形成の両方に必要であることを頭に入れておくこと.
◎ビタミン
脂溶性・水溶性
目安として、水溶性がエネルギー源に関わり、脂溶性は体内の健康維持に関わる.
身体で作ることが出来ないビタミン――C、A、E
身体で作ることが出来るビタミン――B群
◎ビタミンA
体内感染症を防ぎ、傷の回復を速める働きがある.
◎ビタミンB類
パンテトン酸(B5)、ピリドキシン(B6)、リボフラボン(B2)
チアミン(B1)、コバラミン(B12)
ストレス緩和、脳の働き、エネルギー変換、ホルモン変換、癌予防、血糖制御・バランス、アレルギーコントロール、関節炎
◎ビタミンC
◎ビタミンD
◎ビタミンE
使用済みビタミン類の修復.PMS、心臓病、脳梗塞予防.
◎食物繊維
食物繊維の役割が今注目されている.
どんな役目をしますか.
最近「スローフード」と言う言葉がよく耳にします.どういう意味ですか.
現代の食材(食塩・砂糖・米・麦)の製粉技術の向上が人間の吸収と関係があります.
ほとんどが真っ白になっています.
さっき、「スーパーマーケットの食材を食べると必ず太る」と言いましたが、この製粉技術と関係があります.
余り細かく製粉すると分解する時間が短くなり、体内に急減に吸収されていきます.すると膵臓からインスリンがドット分泌され、体内の糖質を処理していきます.
毎日毎日、ドット押し寄せる糖質を処理していくうちに、膵臓は疲れ果て、インスリンを分泌しなくなります.
すると、糖質は行き場が無くなり、血液の中をさ迷いはじめます.
その状況が血糖値上昇状態で、糖尿病を患うことになります.
若い人も高齢者もほとんどの人が糖尿病になるは当たり前です.
いま、食物繊維が注目されているのは、食物繊維が食べ物を体内に吸収させる時間を遅らせて、人間の消化吸収に合わせてくれるからです.
しかし、今の食材には食物繊維を摂取したくても、食物繊維が少ないのです.加工食品にはほとんど入っていません.
食物繊維の摂取は製粉技術が向上して、消化吸収が早くなった食材を、ゆっくりと体内に入れてくれます.そのため、「インスリンの分泌」も緩やかで、膵臓も疲れません.いまこそ、「食物繊維」なのです.
:食物繊維を体内に取り込もう.
:海藻、果物を注目しましょう.
今までお話したたんぱく質、脂肪、炭水化物、ビタミン、食物繊維はどんな元素で出来ているかを考えましょう.
| 人体 | 野菜(ケール) | 海水 | |
| 炭素(C) | 10.0% | 6.0% | 0.0015% |
| 水素(H) | 60.0% | 62.0% | 66.0% |
| 酸素(O) | 2% | 30.0% | 33.0% |
| 窒素(N) | 4% | 0.5% | 微量 |
| 塩素 | 0.33% |
以上が人間が作られている最小単位です.C、H、O、Nは空気と水になります.ミネラルは土になります.
*体重70kgの人の体内存在量多量元素
| 酸素 | O | 17.5kg | 25% |
| 炭素 | C | 7.0kg | 10.0% |
| 水素 | H | 42.0kg | 60.0% |
| 窒素 | N | 2.4kg | 2.0% |
| カルシウム | Ca | 0.23% | |
| リン | P | 0.22% |
少量元素
| 硫黄 | S | 0.05% | |
| カリウム | K | 0.04% | |
| ナトリウム | Na | 0.03% | |
| 塩素 | Cl | 0.03% | |
| マグネシウム | Mg | 0.022% |
微量元素
| 鉄 | Fe | 6g | |
| フッ素 | F | 3g | |
| ケイ素 | Si | 2g | |
| 亜鉛 | Zn | 2g | |
| ストロンチウム | Sr | 320mg | |
| ルビジウム | Rb | 320mg | |
| 鉛 | Pb | 120mg | |
| マンガン | Mn | 100mg | |
| 銅 | Cu | 80mg |
超微量元素
| アルミニウム | Al | 60mg | |
| カドミウム | Cd | 50mg | |
| スズ | Sn | 20mg | |
| バリウム | Ba | 17mg | |
| 水銀 | Hg | 13mg | |
| セレン | Se | 12mg | |
| ヨウ素 | I | 11mg | |
| モリブデン | Mo | 10mg | |
| ニッケル | Ni | 10mg | |
| ホウ素 | B | 10mg | |
| クロム | Cr | 2mg | |
| 砒素 | As | 2mg | |
| コバルト | Co | 1.5mg | |
| バナジウム | V | 1.5mg |
土にミネラルが充分あるかは、次の機会にして、人間の必要なミネラルはどんなものがありますか.
◎カルシウムカルシウムは一日600mg摂取するように推奨されています.日本人はそんなにカルシウムが必要でしょうか.昔は300mg程度でした.現代病お骨粗鬆症に悩んでいる女性が多いのですが、現在のカルシウム摂取量は800mgと約3倍の摂取量です.昔は300mg以下で、十分生活していたのに何があったのでしょうか.この原因は「牛乳」の摂取によるものです.
そんなことを議論したのでは時間が足りませんから、次の機会にしましょう.カルシウムは99%が骨に蓄積されています.1%がイオンになり、筋肉の弛緩・収縮に利用されます.
カルシウムは、100g中に、昆布680mg、ワカメ1000mg、ヒジキ1400mgで、牛乳の10倍以上、牛、豚、トリの200倍.
牛肉100gとワカメ0.5gと一緒.サプリに含まれるワカメは800mgですから牛肉を100g以上食べるのと同じになります.
因みに、昔の日本人は、海藻を14種類以上食べていました.その証拠に年貢として14種類以上納税していた史実があります.
マグネシウムは一日300mgが目安ですが、最近はカルシウムと同じ摂取量が望ましいと言われています.
カルシウム1:マグネシウム1の比率が虚血性心疾患の死亡率が低下すると報告されています.
マグネシウムは、100g中に、昆布870mg、ワカメ890mg、ヒジキ567mg、ココア552mgで、牛乳・チーズ・ヨーグルトの90倍、牛肉の45倍.
牛肉100gと昆布2.3gと同じになります.牛乳100ccでは昆布1.1g.
鉄は全ての生物に必須.
鉄を体内で効果的に利用するには銅が必要である.
ミオグロビンの中に存在し筋肉に酸素を蓄える働きをする.
鉄は血液の構成成分.血色素ヘモグロビンに含まれる.
無機鉄化合物は、胃で2価鉄イオンに還元され、主に十二指腸粘膜から吸収される.
胃の酸性により、タンパク質から外れたヘム鉄(動物性)は腸管から13〜20%が吸収される。
鉄は食物中にフィチン酸やタンニン酸と結合して水に溶けない錯体を作るので吸収率が低下するが、アスコルビン酸(ビタミンC)は吸収を促進する.
食物中の鉄やカルシウム不足が、鉛の吸収を増大させることも知られている.
ヒポクラテスの薬とは、水に赤錆を溶かした物であったと言われている.
クラウス・シュワルツ博士は、ドイツのハイデンベルグにいたときから変成肝臓疾患の研究をはじめ、アメリカのワシントン国立衛生研究所勤務でも研究を続け、肝臓の壊死は、低蛋白の食事を摂っている動物に発生.これはファクター3という物質によって阻止することができる.ファクター3は豚の肝臓を1トン処理して約1mg程度得られる.この物質を純粋な形で単離する試みは失敗した.
しかし、この物質を作り出すときに、ニンニクの匂いがした.これこそ「セレン」であり、動物や人間の組織(肝臓や心臓)に存在する酵素(過酸化グルタチオン)に分子1個に対して4個の割合でセレン原子が含まれることも発見した.
心不全は中年期と初老期における一般的な死因であり、人間の最後は殆どが心不全と言われる.中国、コシャン(克山)県で大発生した慢性疾患であったが、子供50%は死亡する急性のもので、コシャン(克山)病と言われた.
ヨーロッパや北アメリカにおける1日の摂取量は、100〜200μgに対して、発病率の高い地域では、10〜0μgであった.
セレンは1817年に発見された.
マルコポーロは、トルキスタンやモンゴリアに生える牧草に、家畜に方向感覚を失わせるものがあると述べている.その後、動物の症状を「腰フラ病」と名づけられた.
この植物は「レンゲ」ゲンゲ族であり、19世紀のカウボーイはこれを「ロコ草」と呼んでいた.この植物には、土壌中のセレンを濃縮する特殊な性質があり、アメリカ、ワイオミング州で発見された植物に、1.4%ものセレンを含んでいる.
西欧で人間に、セレンを1日300μg摂取すると、「癌」を予防できるという説もある.動物で亜セレン酸塩を加えると、自然発生の腫瘍も発ガン薬による腫瘍も、発生率が減少したのである.
セレンの濃度が高ければ高いほど、乳がんによる死亡率を低下させる.
過酸化水素を分解する「グルタチオンペルオキシタ−ゼ」にセレンは必要.甲状腺ホルモンはヨウ素を含む化合物であるが、セレンはヨウ素の代謝に関与.
血液1ml当り0.04〜0.32μgの範囲が最適濃度.この範囲で高ければ高いほど活性する.
セレンが欠乏すると、グルタチオンペルオキシタ−ゼが作られなくなり、過酸化脂質や脂肪の酸化物による組織障害が現れる.
特定の金属元素が欠乏すると、他の微量金属元素の存在量がアンバランスになる.「微量元素の相互作用」
適量のセレンは、メチル水銀、カドミウムの有害作用を防止する.
外科手術の輸液の中に鉄、亜鉛、セレン、クロムなどを入れておかないと、貧血、皮膚病、糖尿病などが現れる.
抗酸化物質.グルタチオンペルオキシターゼの活性基.
プロスタグランジンはセレンなくして造れない.
◎プロスタグランジン第3のホルモン
1982年に3人のノーベル賞学者が研究.
このホルモンは、内分泌線を通じて全身を支配するホルモンであるのに対して、身体中のあちこちの組織の働きを部分的に支配する働きをする.しかし、その働きは広く身体のすべての機能に関係している.
たとえば、炎症、病気の治療や傷の治り、免疫機能、心臓系の機能(コレステロールレベル、血液の流れ等)、消化、生殖、体温調節など.
プロスタグランジンは身体の全機能に関係しているので、プロスタグランジンの生成が体の中でうまくいかなければ、体には多くのトラブルが生じる.
ごく判り易い例を挙げると、食物を消化する消化器官が自分自身を消化してしまわないのは不思議だが、これもプロスタグランジンがそれを防御しているためである.
プロスタグランジンの原料は、Ω6・Ω3で、特にΩ3は必須.亜麻仁油に多い.
1日摂取量 15mg 子供 11mg 妊婦 20mg
グラスゴー大学の調査で、成人男子11.3メガジュール(2700kcal).したがって、1日の食事で亜鉛15mgを摂取するには、1メガジュールにつき平均1.33mgの亜鉛を摂らなければならない.
精製する小麦粉に含まれる亜鉛は、麦に含まれる亜鉛の20%に過ぎない.小麦粉の精製で失われる割合は、鉄も亜鉛も殆ど同程度である.日本人の主食である米も同じように精製により「ミネラル」が失われている.
人体の酵素に亜鉛が重要.
亜鉛はアルコール飲料にとって重要な物質.肝臓におけるアルコールの分解には、亜鉛を主成分とする酵素(アルコール脱水素酵素)が必要である.過度の飲酒は肝臓障害の原因になる.
アルコール性肝硬変患者の調査で、患者の血液や肝臓の亜鉛濃度は正常値より低いが、尿の亜鉛濃度は正常値より高いことを発見した.中程度の肝臓障害者には、長期間、亜鉛を投与すると機能を回復する.アルコール脱水素酵素の働きは、正常より高い人も低い人もいることがわかった.
神経性食欲不振、生理前緊張、出産直後の機能低下、歯痛、エイズ、アクネ、精神分裂症、普通の感冒に亜鉛が効果的.
亜鉛はホルモンの新陳代謝に重要な補足因子.
食事に加えた亜鉛が肉体的性的発達を急速に促進.
亜鉛の吸収量は食品中に存在する物質によって大きく影響される.種々な穀類の成分である「フィチン酸」は胃の中で食物中の亜鉛と結合して不溶性物質となり吸収できない形になる.
人間は、フィチン酸含有量の非常に高い大豆蛋白を含む食事から亜鉛を吸収している.これは卵、海藻、果物、野菜など色々な食品を同時に摂っている為、そこに存在する可溶性の錯体を作って亜鉛を捕まえて沈殿しないようにしている.
銅は傷の回復、酸素の運搬、ヘモグロビンの成分.神経、皮膚、骨の維持に重要.ストレスで、血液中の亜鉛濃度が低下、銅濃度が増加.
ストレスによって、肝臓で合成される「メタロチオネイン」という金属と容易に結合するタンパク質が増加.1分子に7個の金属(カドミウム、亜鉛、銅など)が含まれ、そのためには亜鉛が必要で、肝臓に移動する.ストレスには亜鉛が不可欠.血液中に胴を輸送するタンパク質「セルロプラスミン」が放出. セルロプラスミンは弱い抗酸化物質ですが、ストレス下で発生する活性酸素を消去する能力がある.
人間の場合は、銅代謝が極度に乱れると、ウイルソン病という銅が組織に蓄積して脳や肝臓の機能を冒す遺伝性の珍しい病気になる.現在は「ペニシラミン」で治療.
脊椎湾曲症・多発性硬化症がイギリス、オーストラリア、スウェーデン、南アメリカの各地で頻繁に発生した.
脊椎湾曲症で死んだ子羊を解剖すると、脳の物質からエミリンが消失していることがわかった.エミリンは脂肪状の物質で、脳その他の神経線維の軸策を囲み保護する役目をしている.これがあると、神経の信号伝達は速やかに行われ、欠けると脳内部や脳と他の器官とのコミュニケーションがうまく行われなくなる.エミリン消失は多発性硬化症という人間の病気にひとつの特徴でもある.
ジャガイモ、動物性脂肪、芽キャベツの摂取が可能性としてあげられている.
硫酸銅を摂取しても効果は現れていない.
F・Sn・Vを含まない餌を与えると、身体がやせ細り、毛がパサパサになってしまった.普通の餌を与えると元気で体重もどんどん増えていきました.
哺乳動物にとって必要不可欠な金属であることが解ります.
人間は、食事から2%弱のスズを吸収している.
鉄、亜鉛、銅、セレン、モリブデン、マンガン、ニッケル、コバルト、バナジウム、ホウ素、ヨウ素
*最後に、皆さんに聞きます.どんなものが必要ですか.*その食材を料理と言う形で毎日食べるわけですが、毎日の食事で、人間はどんどん変わっていきます.最近の親達の犯罪も子供達の非行も全てとは言いませんが、食事のないように関係があります.
*また、テニスをしている子供たちも必ずと言って良いほど、「故障」をします.それは、成長期の身体を作り出す栄養素とエネルギー源が食事だからです.
◎ホウ素
健康な骨を維持するのに必須.
◎クロム1日摂取量 50μg〜200μg.
醸造酵母、タイム、クローブ、ブラックペッパーにクロムが多い.
血糖を安定させ、砂糖や精白粉の欲望に打勝つ.
コレステロールや脂肪酸製造を助ける.
膵液は、半分消化された食物が胃から出ようとするところに分泌され、無駄なく利用される.
ホルモンはたんぱく質で、微量元素に依存している.
ドイツで、膵臓を摘出した犬に「糖尿病」と同じ症状が現れることを発見した.
ブドウ糖は食物中の炭水化物が消化器官で分解されて生成.
生物の細胞や組織の主要エネルギー源.ブドウ糖は精密なコントロールのもとで必要とされる細胞に送られる.
血液中には常に4g程度の、ほんの数分だけ肉体の需要を満たす程度のブドウ糖が存在して体内を循環している.
このブドウ糖が細胞に入り込むと(そこではじめて役に立つ)新しいブドウ糖が肝臓から補充される.
食事の後、血中のブドウ糖濃度が増大すると、膵臓からインスリンが分泌され、余分なブドウ糖は血液から取り除かれ肝臓に戻される.
肝臓に戻されたブドウ糖は、グリコーゲンに変換され、他の組織や器官のエネルギー需要に備える.
糖尿病患者の膵臓はインスリンを生産できないため、血中ブドウ糖濃度が増大、血液の粘性を高め、心臓に余分な負担をかける.
糖尿病患者は、血液中の余分なブドウ糖は無駄に尿に排泄され、生命活動維持に支障をきたす.
牛や豚の膵臓から採ったインスリンが使用されている.
インスリンの分泌は正常でありながら血糖値をコントロールできない患者に「クロム」を投与する.
ナイジェリア、ヨルダン、トルコ、フィンランドの国民に多い.
ビタミンB類、ビタミンCは、マンガンが必要.
甲状腺、卵巣がホルモンを造り、炭水化物、脂肪酸、コレステロール、骨、たんぱく質の合成に関与.心臓病、糖尿病に必要.
ナッツ、種子、穀類、緑黄野菜、卵黄
日本人の食生活は穀類中心だったので、「マンガン不足」はなかった.
しかし、現在の穀類は「白米」のみで、「マンガン不足」は必至.
最近の凶暴な殺人事件は「マンガン不足」から.愛情が湧かない.
クロムと一緒に協力.
血液から細胞へとグルコース(ブドウ糖)を運ぶプロセスを強化.
バナジウムは燃料用石油(ベネズエラ、イラン産)や石炭の燃焼から発生.環境に広く分布.
1日の平均摂取量1mg以下.
成長障害、生殖能力の低下、虫歯の予防に関する効果.
甲状腺ホルモンの中に集まって、たった一つの役目を果たしている得意な元素.
正常な肉体的精神的発達、肉体の代謝率の調整に不可欠.
代謝率とは、使用されるエネルギーの割合.
人体の含むヨウ素の総量は15〜20mg.その内、70%〜80%は首の部分にある小さな器官の甲状腺に集中するという点でも特別である.
甲状腺が必要な量の甲状腺ホルモンを作るために無理をして巨大化してしまう.
アメリカやカナダでは、ヨウ素を75ppmも含んだ食塩を使用している.イギリスで使用している食塩のヨウ素濃度は約20ppmである.
現在では原子力発電所付近の市町村に、沃化ナトリウムやヨウ素酸ナトリウムの錠剤(100〜300mg)が常時ストックされている.
原発事故発生の際に緊急に住民に投与して、甲状腺が降下物の主要成分である放射性ヨウ素を取り込むのをできる限り阻止するためのものである.
秋月辰一郎著「体質と食事」の中で、昭和20年8月9日の原爆は長崎市内を大半灰燼にし、数万人の人々を殺した.爆心地より1.8kmのご自身の病院は、死の灰の中に廃墟として残った.ご自身と病院の仲間は、焼出された患者を治療しながら働き続けた.
彼らの病院は、長崎市の味噌・醤油の倉庫にもなっていた.玄米と味噌は豊富で、さらにわかめもたくさん保存されていた.
その時私と一緒に、患者の救出、付近の人々の治療に当たった従業員に、いわゆる原爆症が出ないのは、その原因のひとつは「わかめの味噌汁」であったと確信している.と書かれてありました.
しかし、秋月医師は、「わかめのヨウ素」が病院の人々を救ったことを知らなかった.ご自身は味噌だと思っていました.
現代社会では、放射性物質は至る所にあります.現代人は毎日、放射性物質にさらされています.
今回事故を起した「原子力発電所」で死者が出ました.付近の人達は、ヨウ素を摂っていたでしょうか.
また、原子力発電所が海の近くに建設されている理由も、「ヨウ素」に関係していると思います.
キャベツ、ケール、アブラナ属の野菜は、甲状腺によるヨウ素の吸収を妨げ、ホルモンの生成を妨害する.
ビタミンB12は、消化器官のバクテリアが食物中のコバルトを利用して生成する.
人間では、結腸の部分だけで生成され、そこから血液中に吸収されるのだが、あまりにも少量であるため(1日わずか20分の1μg以下)人体の必要量を満たすことができない.
成人の1日に必要なビタミンB12摂取量は約5μgであり、普通の食事を摂っていれば十分まかなえる量である.
ところが、ビタミンB12は内因子(胃の中で造られる構造不明な物質)の助けがなければ人間の消化器官から吸収されない.
悪性貧血症患者は、胃液にこの内因子が不足しているため、食物中のビタミンB12を吸収することができない.
コバルトが人間の栄養素に役立つのは、このビタミンB12の成分としてだけのようである.
牛や羊は、ビタミンB12を作る際の食物中のコバルトを利用する効率が極めて悪いために、土壌や牧草にこの元素が不足していると、病気になりやすい.
飼育肥料には少量の「硫酸コバルト」を加えて毎年牧場に散布する方法がある.
植物や数種の動物にとって必要不可欠な元素と考えられている.
ニッケルは種々な酵素にも存在する.人間にとっても不可欠と考えられている.ニッケル含有量が数ppb(ナノ)に過ぎない餌で飼育したヤギ、ねずみ、ミニチュアピッグには成長障害が観察されている.
人間の典型的な食事は、1日300〜500μgを供給する.
1日最低摂取量 20μg程度.
女性の20%、男性の2%はニッケルアレルギー.
必須微量元素
病気の進行を抑制する.
体重を増加させる.
動物の成長や骨格形成に重要な役割を果たす.
◎モリブデンいくつかの酵素の成分.不可欠な元素.
虫歯予防の尺度になる.
小量な場合は益になる.
アメリカ、コロラド州の歯医者フレデリック・マッカイ博士は、彼の患者に歯の茶色く汚れた者が、虫歯になりにくいことを発見した.
このように変色した歯はテキサス州に多く、「テキサス歯」で知られていた.歯の汚れや虫歯予防の効果をもたらす因子が飲料水中に存在することも証明した.
1931年には、この因子がフッ素塩であることも判った.そこで問題になるのは、飲料水に含まれるフッ素が歯を汚すほど大量ではなくとも、歯の強化に役立つかと言うことである.
1943年頃には、飲料水のフッ素濃度が1ppm程度の町では、子供たちの歯が丈夫でありながら変色していないと言う結果が示された.
子供の歯は、虫歯になるプロセスに敏感で、虫歯になりやすい年齢がある.フッ素濃度を1ppm程度に調節した地域では、虫歯の発生率が減少した.
一般の市販されているペットボトル(500cc)にフッ素を1ppm配合して、子供たちの虫歯予防に役立ててはと考えている.
1972年、シュワルツはフッ素が必須元素であることを証明した.彼は、無菌の環境においたねずみに栄養素だけからなる純粋な食物を与えて、フッ素がねずみの正常な発育に不可欠であることを示した.
ストロンチウムは、骨の中に存在するとある意味では「カルシウム」と同様の働きをし、不可欠元素に振舞う.
カルシウムをまったく含まない軟骨に存在すると、非必須元素のように振舞う.